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​理事長所信

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​一般社団法人 美夜古青年会議所

第57代理事長

井上 正健

Friendship Foundation

~利害を超えた友情こそが、社会創りの第一歩~

はじめに

 

 私は17歳の時に地元を離れ、知り合いのいない県外で活動し、多くの経験を積みました。つらいこともありましたが、それ以上に楽しいことや心弾む経験が多くありました。新しい場所で、新しい挑戦や仲間との出会いがあり、毎日が充実していたことを今でも覚えています。特に、出会った仲間たちが大きな財産でした。何もわからなかった私を、いつも誰かが助けてくれていたと感じています。

22歳で結婚し、24歳で第一子が生まれ、現在は5人の子どもの父親です。自由に動けた昔とは違い、今は思うように行動できない状況です。そんな時、29歳の時に先輩から「青年実業家の会に参加しないか?」と誘われましたが、すぐに「やめておきます」と答えました。仕事や家庭、青年会議所の活動をすべて両立できる自信がなかったからです。

しかし、その後も何度も誘われ、オブザーバーとして参加するうちに「自分を変えるチャンスかもしれない」と感じ、30歳で正式に入会しました。当初は例会に参加する程度で、あまり活動はしていませんでしたが、33歳の時に専務という役割を任され、多くのことを学びました。青年会議所の活動や役員の仕事も何も知らない状態でしたが、先輩や過去の資料を頼りに、1年間無事に務め上げました。

専務の役割は理事長のサポートで、会全体をまとめる仕事です。この経験を通して多くの会員と関わる機会が増え、深い絆を築けたことが大きな収穫でした。仲間が増えたことは、私にとって大きな財産です。

私は難しいことを話すのは得意ではありませんが、これだけは確信しています。家庭では家族、仕事では従業員、社会では共に活動する仲間が支え合うことが大切です。人は一人では大きなことを成し遂げることはできません。感謝の心や礼節、利他の精神を大切にし、思いやりを持つ仲間が増えれば、様々な問題も解決していけると考えています。

世界を見渡せば、貧困に苦しむ国や戦争が続く地域もあります。どんな時も、人は一人では生きていけません。力を合わせて生きていくことが必要です。それはまちづくりにおいても同じです。美夜古青年会議所は、1市2町という広い地域で活動しています。この地域をより良いものにするためには、仲間の存在が欠かせません。今年はより多くの仲間を増やし、未来の美夜古地域を担う同士を育てていきます。そして、私自身が率先して自らを律し、情熱を持って仲間とともに、青年会議所だからこそできる運動を展開していきます。

まちづくり委員会

 私たちの活動地域である行橋市・苅田町・みやこ町は、豊かな自然に恵まれ、豊富な歴史と文化を有しています。また、漁業・工業・農業が盛んで、多くの特産物など数多くの魅力にあふれた地域です。そして、地域の皆様に改めて地域の魅力を感じていただき、郷土愛を育むことが重要であると考えます。この地域の魅力を最大限に活かすためには、広く周知することが必要です。また、行政や地域の方々をはじめ、多くの皆様と手を携えながら事業の構築に努めてまいります。そして、さらなる地域の活性化につなげ、参加されたすべての皆様が故郷への誇りと愛情を深めていただけると確信しています。さらに、まちづくりに携わることで、私たち自身も地域活性化について学び、地域の魅力をさまざまな機会に発信し、地域の皆様と共有することが発展の一助となります。また、まちづくりに対する意識を高めることで、より効果的なまちづくりが可能となります。私たち美夜古青年会議所は、仲間とともに郷土愛に満ちた地域を創造していきます。

国際交流委員会

 私たち美夜古青年会議所は、1986年に大韓民国金海青年会議所と姉妹締結を結び、長年にわたって深い友情と交流を育んできました。そして本年、締結50周年という節目を迎えます。これまで、先輩方は金海青年会議所と協働し、両国の未来を担う子どもたちを交えた国際交流ホームステイ事業を実施し、相互理解を深めてきました。さらに、公式訪問を通じ、日韓両国の架け橋となる民間外交を推進し、友情を築き上げてきました。

しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年以降、公式な交流が一時的に制限されていました。それでも昨年からは、ようやく公式交流を再開することができ、お互いに初対面の会員も多い中で、すぐに意気投合し、同じビジョンを共有できる仲間であることを再確認しました。このように、国境を越えた友情は揺るぐことなく、引き続き民間外交としての重要な役割を果たすべきであると強く感じています。

JCIの理念に基づき、姉妹締結の真髄は「恒久的な世界平和の実現」に向けた活動にあると確信しています。本年は姉妹締結50周年を記念し、OBの先輩方と共に公式交流事業を開催します。これを機に、創始当時の精神を改めて共有し、金海青年会議所との友情をさらに強固なものとし、次世代へと継承していきます。この交流を通じて、美夜古青年会議所と金海青年会議所が、相互尊重の精神に基づき、互いを思いやり、助け合うことで、信頼関係をさらに深めていきます。そして、国境を越えた信頼と協力の絆が、世界平和への道筋となり、JCIの理念である「より良い変化を生み出す力」を発揮する一助となると確信しています。

会員拡大情報発信委員会

 青年会議所は、20歳から40歳までという年齢制限があり、その限られた時間の中で活動を行っています。将来にわたって地域貢献を続けていくためには、JC運動をより多くの人々に広め、発信していくことが不可欠です。そのためには、会員拡大が重要であり、より多くの協力を得ることが求められます。

私たち美夜古青年会議所が現在この地域で活動できているのは、先輩方の想いや情熱が代々受け継がれてきたからです。郷土愛に満ちた先輩方の行動が、現在の私たちの活動に繋がっています。

会員拡大を図るためには、青年会議所の魅力を感じてもらえる機会を創出することが重要だと考えます。現代社会において、仕事や日々の生活に追われる状況は変わらず、誰もが何かしらの悩みや課題に直面しています。そんな困難を乗り越えるためには、共に挑戦し合う仲間の存在が必要です。これは昔も今も変わりません。美夜古青年会議所は、この現実に向き合い、仲間と共に新たな挑戦に取り組み、一歩を踏み出すことで自己成長を目指しています。青年会議所の魅力や活動の意義を伝え、同じ志を持つ仲間を一人でも多く増やすことで、共に学び、共に成長していきます。そして、その想いや情熱を地域の発展に繋げていくのです。また、過去の良いものを柔軟に取り入れながら、未来を創造していくことも重要です。現代では、SNSが一つの有効なツールとして、多くの情報を発信し、能力を発揮できる時代です。美夜古青年会議所も、このツールを活用して地域の情報発信や会員のスキル向上に役立て、地域と会員のさらなる成長に貢献していきます。

総務委員会

 毎月1回、私たちは全会員が一堂に集まり顔を合わせ各委員会の動きや、会の方向性を共有する場を設けており、例会に参加をすることは会に所属する我々の義務でもあります。多忙の中、会員は時間を調整し例会に参加をしています。この時間の調整は青年会議所活動以外でも必要なタスクであり、青年経済人としては必要不可欠な行動であるのではないでしょうか。そして、例会を運営する委員会、例会アワーを設営する委員会は、2時間を有意義な時間にするべく準備をしてくれます。同士である我々はそのことをよく考え例会の意義を再認識し会全体で方向性を共有することが必要です。

また、青年会議所活動は40歳の年で卒業をしないといけません。美夜古青年会議所を後世に残る会にしていただいた卒業生を盛大に送り出し、感謝を伝える場を設け今後の地域社会への新たな門出を出発していただくことを目的とします。そして、その背中を目標にし、仲間とともに邁進してまいります。

防災意識の向上

 近年の九州地区の大震災や豪雨災害などを受け、私たち美夜古青年会議所としても、今後発生しうる自然災害に対し適切に対応していくため、情報連絡手順の整理など、円滑な意思決定を行うための体制づくりを進めるべく、地域との連携を図り、防災力の向上に努めます。私たち美夜古青年会議所は、強く結束した組織を創り、しっかりとした運営を行うことで、より大きな力で運動を発信します。

結びに
 

 青年会議所には、「奉仕」「修練」「友情」という三つの信条があります。活動を通じて、これまで避けてきたことや、やりたいけれどきっかけがなかったことに、青年会議所を通じて取り組まざるを得ない環境が生まれ、それが修練へとつながります。この経験の積み重ねが、自分自身の知識や能力の向上に直結し、やがて奉仕へと変わっていくことを、私は強く実感しています。さらに、活動や運動を展開していく中で、最も大切なものがあります。それは「仲間」です。活動を通じて互いに切磋琢磨し、様々な活動に積極的に参加することで、多様な価値観や異なる経験を持つ仲間たちと出会い、多くの学びや気づきを得ることができます。利害を超えた友情こそが、真の社会づくりの第一歩であり、気づけば、40歳で卒業しても一生続くかけがえのない友情が育まれていくのだと感じます。私たちは、自らを律し、この地域で率先してリーダーシップを発揮し、地域に貢献し続けることで、地域社会から必要とされる人材・団体へと成長していきます。そして、地域社会により多くの「仲間」をつくることで、より大きな力となり、より大きな運動を起こすことが可能になります。利他の精神を持つ人材こそが、地域のさらなる発展の原動力となり、私たちの運動が、明るく心豊かな社会へとつながると確信しています。

~利害を超えた友情こそが、社会創りの第一歩~

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